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旭川市議会の議場との別れ

2023年11月に旭川市役所は新庁舎へと引っ越す。

旧庁舎となる建物の旭川市議会議場を使うのは令和5年度の第三定例会で最後となった。

2021年9月の補欠選挙で市議会議員になってから、約2年間を過ごした議場だ。

赤絨毯、木材がふんだんに使われている壁面、波打つ天井のモルタル、市長のすぐ真上のシャンデリア、擦り傷が無数にある机、後ろにもたれかかると急にグイッと動いてしまう椅子など、議場の思い出は無数にある。

先日、この議場の閉場式が行われた。

お世話になった先輩議員の方たちが沢山の議論をしてきた議場との別れはあっけなかった。

控室に戻り、それぞれの議員は新庁舎の最上階にできる新・旭川市議会に持っていくもの、持っていかないものを決めなければならない。

僕は持ち物が少ないので、文房具入れに使っているIKEAの犬型弁当箱や、

Carlのレトロな鉛筆削り、

それにダンボール1箱分の書類くらいのものだ。

議場に上がる途中にあるトイレは、自分が小学生だった頃の学校のトイレのような古さで落ち着く空間だった。

また、委員会室がある2階のトイレが和式だったのも良かった(コロナ禍以降、和式トイレが好きになった)。

話し声がダダ漏れの控室の扉、事務員さんの部屋と廊下を区切る窓サッシのレールに挟まっている黒クリップ、それに一時期無所属となった頃に与えられた独房のような狭い控室。

卒業式のような感傷に浸っているが、ここからが始まりである。